アクセス解析とは。アクセス解析の基本と必要な理由をまとめてみた。

Webマーケティング業界でよく聞く「アクセス解析」。
端的にいうと、ホームページやサイトを訪れた人の数や特性を解析・分析する取り組みになります。
アクセス解析はWebマーケティングを行う基本中の基本ですので、必ず押さえておきたいです。
この記事では、アクセス解析を導入することで得られる成果や特徴を紹介していきます。

アクセス解析が必要な理由

ここでは、アクセス解析の必要性について解説していきます。

アクセス解析は成果への必修科目

アクセス解析を行う上で、非常に重要な考え方としてCV(コンバージョン)という考え方があります。
CVは、アフィリエイトブログであれば成約数、ECサイトであれば、注文数など、そのサイトが目的としている成果を実現できた数です。
例えば、ラーメン屋さんであれば、来店し、実際にラーメン注文した人の人数がCVになります。

アクセス解析をすることで効果が見える

実際にブログやサイトを運営している方であれば、運営しているページの顧客(閲覧層)を意識していると思います。
キーワードの選定やSEO対策(特定のキーワードで検索した際に、検索結果の上位に表示されるよう様々な工夫を行うこと)を行なったのちに、アクセス解析をすることで、「本当に効果が出ているのか」を検証することができます。

アクセス解析によって期待できるメリット

アクセス解析を導入することによって、事業に様々なメリットをもたらします。
この項目では、アクセス解析を導入することで具体的にどのようなメリットが生じるかを解説します。

ユーザー特性を把握することができる

アクセス解析を行なっていないサイトでは、普段どのようなユーザーがサイトを閲覧しているのか全くわかりません。

しかし、アクセス解析を行えば、以下のようなデータがわかります。

行動:新規訪問orリピーター、検索キーワード

環境:PC or スマホ、地域

例えば、スマホで閲覧するユーザーが多いページに対して、PCで見た際のUIをよくしたとしてもあまり効果が高いとは言えませんよね。
サイトを訪問するユーザーがどのような環境で、サイトを閲覧しているかすら、非常に有益な情報となり得ます。

SEO対策の効果が検証できる

上記でも述べたとおり、自社ページにSEO対策を行なった際に、本当に効果があるのかを確認することができます。
自社サイトのアクセス数のうち、上位検索キーワードを調査することができるため、SEO対策が効果を発揮しているか知ることができます。
よくある話ですが、Webマーケティングの会社から勧められるがままに、SEO対策を行なったけど、アクセス数やCVが増加しているかわからないということがあります。
何か、新しい取り組みをしたり、改善を行う際には、取組の前後の重要な指標を比較することで、「本当に効果のある改善か」をある程度客観的に知ることができます。

SEO対策のきっかけにもなる

また、逆説的ではありますが、自社のサイトに流入の多い検索キーワードを調査することで、どのようなキーワードにSEO対策を施せば良いか知ることもできます。
検索エンジンというのは、上位に表示するサイトをAIで選定しています。この選定には一定のルール(アルゴリズム)が存在しています。

しかし、アルゴリズムは常に一定ではなく、定期的に見直しが行われることがあります。
例えば、かつては上位に表示されるサイトは被リンク(他のサイトからリンクを貼ってもらうこと)の多いサイトでした。
ところが、別のサイトを立ち上げ、アクセス数を増やしたい自社サイトへのリンクを設定する人が続出したことから、アルゴリズムが変更になり、現在では単純な被リンク数=上位表示というわけではなくなっています。
このようなアルゴリズムの変化に対しても、アクセス解析を行なっていれば対応することが可能となります。

目標に対する達成度を知ることができる

例えば、月のPV数を1万とした場合、半月の段階では5,000PVに達していないといけない状態です。
アクセス解析を利用すると、目標の数値に対して自社サイトがどのくらいの位置にいるのかがわかります。
現状を把握することができれば、あとは改善を繰り返すのみです。
どのページにどのようなキーワードでアクセスがされているかも知ることができるので、効果的な改善を行うことができます。

アクセス解析の注意点

アクセス解析は、次に上げる注意点も踏まえつつ導入しましょう。

PVよりもCVが大切

自社サイトなどで、月間のPV数が1万を超えてくるとなんとも嬉しい気持ちになります。
しかし、大切なのはPVではなく、冒頭に紹介したCVです。

例えば、洋服屋さんをイメージしてください。
PVというのは来店者数です。来店者は、色々な服を見て回ります。
CVというのは購入者の数で実際に服を購入してくれるお客さんの人数になります。
仮に、A店(PV:10,000人、CV:500人)とB店(PV:5,000人、CV:1,000人)として、両店とも客単価3,000円のお店であった場合どちらの店の方が、業績が良いでしょうか?

売上は客単価×CVになりますので、A店:1,500,000円 B店:3,000,000円となります。来店数はA店の方が多いにもかかわらず、売上金額ではB店の方が圧倒的に多いという結果になりました。
この考え方は、サイト運営でも非常に大切です。
もちろん、ある程度のPV数を稼ぐ必要はありますが、PVに固執するあまりCVが全く確保できていないサイトになってしまうことはよくある話です。

数値の増加より伸び率を意識する

PV数やCV数を伸ばそうとした時にありがちですが、どうしても数値の増加数に目がいってしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、数値の増加数ではなく、伸び率です。
伸び率でないと本当にそのサイトが成長しているか、SEO対策などの効果がしっかりと表れているかがわかりにくいからです。

アクセス解析でECサイトの合理的な運営を

アクセス解析は、初学者であればとっつきにくく感じるかもしれません。それでも、サイトを効率よく運営し、売上を伸ばしていくためには、必要不可欠です。
闇雲にサイトを更新したり、デザイン性の凝ったサイトを作成したとしても、そのサイトが「顧客目線」でなければ、売上は伸びないといっても過言ではありません。
アクセス解析を随時行いながら、PDCAを回していくことによって、効率よくアクセス数を伸ばせるだけでなく、確実に成約数を伸ばしていくことができます。

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