リモートワーク向けにセキュアなVPNを構築【tailscale】

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10秒でサービスを説明

tailscaleは、tailscaleソフトウェアをインストールした端末同士をVPN接続できるツールです。
社内サーバーや社内端末にセキュアなネットワークをコストを抑えて構築できるサービスです。
地理的に分散した複数のコンピュータがあたかも一つの Ethernet ネットワークに接続されているかのように互いに通信するイメージです。

サービスの特徴

  • 手軽にVPNを構築
  • 専用サーバーやシステムは不要
  • IT大手の認証システムを使用

サービスを勝手に評価

評価項目評価 ★5点満点
使いやすさ★★★★★
価格★★★☆☆
目新しさ★★★★★
業務効率貢献度★★★★☆
知っててドヤれる★★★★☆

注) 当サイトの独断と偏見に基づいて評価しておりますので、参考程度と捉えていただきますよう予めご了承願います。

価格

  • Soloプラン 無料
  • Connectivityプラン 1ユーザー月10USD
  • Securityプラン 1ユーザー月20USD

サービス提供会社

会社名Teilscale.Inc
会社所在地カナダ
サービスURLhttps://tailscale.com/

サービスの詳細

リモートワークの際に、「手軽にセキュアなネットワークを構築できたらいいな」と感じたことはありませんか?

いまや、オフィス内だけで働くことは時代遅れ。
自宅でもカフェでも、どこでもほぼ同様に働けることが求められます。

そこで重要になってくるのが、重要なデータの取り扱いです。
カフェや公共のWi-Fiから社内で利用しているWebサーバーやストレージに無防備な状態でアクセスすると、業務の重要な資料も顧客データもだだ漏れになってしまい危険性があります。
そこでよく使われるのが、VPNを使ったトンネルを模した通信です。
インターネットを利用しつつもセキュアに通信を保護することでデータの流出を防ぎます。

tailscaleは、このVPNを個人利用でもとても使いやすく、かつ構築しやすくした製品です。

さっそく使い勝手を見ていきましょう。

tailscaleはソフトウェアのダウンロードと、GoogleもしくはMicrosoftアカウントでの認証が必要です。

ダウンロードが終了するとタスクバーにアイコンが増えるので、右クリックしてメニューを開きます。
ダウンロード時の認証に使ったアカウントでログインしましょう。

tailscale-taskbar

今回は、PCとAndroidスマホを使ってネットワークを構築し、リモートデスクトップを試してみます。

tailscaleは、WindowsだけでなくMac, iPhone, Android, Linuxに対応しています。

Androidの場合は、アプリをGoogle Playから入手しましょう。

tailscale-app

PCと同じアカウントでログインすれば、すでに2つのデバイスを認識しているのが分かります。

PC側のAdmin画面でも認識されました。

tailscale-admin

ではさっそく、リモートデスクトップをセッティングします。
スマホから接続したいPCの名前を入力するのですが、tailscale発行のIPアドレスを入力します。

tailscale-remoteApp

無事接続できました。

tailscale-mobi

Win↔Mac Win↔Linux Mac↔Linuxなどでも、もちろんネットワーク構築可能です。

筆者の視点

従来、VPNを構築しようとすると、専用のサーバーや装置が必要でした。
tailscaleは、個々のコンピュータをつなぐVPNツールです。
ベースにはwireguardが使用されています。
今回ご紹介したようなネットワークを組んでおけば、重要な資料をクラウドに預けずに、事務所のPCやサーバーにローカル保存しながら出先で運用することがもできます。

ドキュメントを確認すると、AWSのEC2サーバーにも設定することで接続が可能なようです。

アクセス認証もパスワード認証ではなく、Googleなどのアカウントを経由することで、漏洩を回避しています。
複雑なシステムが不要で導入しやすいのもポイントですね。

無料プランでも最大100台接続可能と、とても良心的です。

小規模事業者向けと感じました。リモートワーク向けのネットワークの見直しには最適のツールです。ぜひ、一度試してみて下さい。