死亡時に遺族に遺産情報を共有できるクラウドサービス【Kubera】

最近は日本でも「終活」という言葉が徐々に浸透してきましたが、働き盛りのビジネスマンの方で「もし明日自分が死んだとしたら」ということを考えて遺族への資産情報の引き渡しの方法を準備している人は少ないのではないでしょうか。

一方アメリカでは、ビジネスマンの中にも徐々に死亡時の資産管理・共有に備えておこうという動きが増えてきています。

そこで今回は、死亡時に遺族に資産などの遺産情報を共有できるサービスについてご紹介します。

サービス概要


【商品名】 Kubera
【商品の特徴と尖ってるポイント】
 ・ 自分の資産・保険・ローンの情報を一元管理できること
 ・ 一定期間にログインがない場合、設定した遺族に情報をオンラインで渡せること
【企業名】 Kubera Apps, Inc.
【会社所在地】 アメリカ
【URL】 https://www.kubera.com/
【価格】無料(月額$12の有料プランあり)

サービスの詳細

Kuberaはアメリカで生まれた、自身の資産(銀行口座・株・不動産・保険)などを一元管理し、万が一自分が死んだときに、遺族にその情報を共有できるようにするサービスです。

Kuberaに登録できるのは
・資産・財産
・借金
・保険
の3種類です。

銀行口座やファンドとの連携も可能ですが、本記事執筆時点(2020年7月)にはアメリカ・カナダの金融機関との連携がほとんどで、日本のものはありませんでした。

そのため、実際に利用する場合は下記のように項目や金額を手打ちすることで登録することができます。

また、資産の登録が終わったら、自分に何かがあった時に情報を共有する相手を設定します。

このような画面で、名前と電話番号・メールアドレスを登録します。

最後に、Kuberaから設定した共有相手にメールが届くタイミングを設定します。

なお、情報の共有相手は2人目まで選択することができます。

著者の勝手に評価

【当サイトの総評】
筆者自身、自分の身に何かがあった時のために資産を管理するということを行ってきませんでしたが、本サービスについて調べながら、自然災害なども多い日本ではもっとこのようなサービスが広まるべきなのではないかなと感じました。
また、遺産情報の共有相手も2人まで選べ、1人目は本当に親しい家族、もう1人は「普段あまり一緒に行動しない人」の設定を推奨されているのが、リスク回避の観点では納得させられました。
一方で、今回ご紹介したサービスは英語版しかなく、日本人にとっては使い勝手が悪いことが想定されます。登録時もそうですし、情報を受け取った遺族側も内容を掴みにくい可能性があります。
このような遺産管理サービスは今後日本でも徐々に広まっていくと考えられるので、日本の口座や金融機関と連携できる日本人むけのサービスが出てくることを期待したいと思います。

       
評価項目 評価 ★5点満点
使いやすさ ★★
価格 ★★★
目新しさ ★★★
業務効率貢献度 ★★
知っててドヤれる ★★★★

注) 当サイトの独断と偏見に基づいて評価しておりますので、参考程度と捉えていただきますよう予めご了承願います。