10秒でサービスを説明
「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」は、筑波大学と早稲田大学のAI・ディープラーニングを使ったモノクロ写真のカラー化の実証実験です。
この実験には研究者でなくとも参加でき、手持ちのモノクロ写真(データ化されていることが前提ですが)をクリックひとつでカラー写真にすることができます。
サービスの特徴
- モノクロ写真がクリックひとつでカラーに
- ディープラーニング技術を利用しているので、利用者が増えれば増えるほど高精度に
- jpg以外にも、tiff・avif・svg・webpなど各種形式に対応
サービスを勝手に評価
評価項目 | 評価 ★5点満点 |
使いやすさ | ★★★★★ |
価格 | ★★★★★ |
目新しさ | ★★★★☆ |
業務効率貢献度 | ★★★☆☆ |
知っててドヤれる | ★★★☆☆ |
注) 当サイトの独断と偏見に基づいて評価しておりますので、参考程度と捉えていただきますよう予めご了承願います。
価格
無料(学術研究として実証実験中)
サービス提供会社
会社名 | 飯塚助教・エドガー教授・石川教授の共同研究 |
会社所在地 | 日本 |
サービスURL | http://iizuka.cs.tsukuba.ac.jp/projects/colorization/web/ |
サービスの詳細
ネットサーフィンをしている際など、昔の風景写真に遭遇することがあります。
気になって検索してみると、江戸時代に写真機が日本に入ってきた当初のポートレートなども見ることができます。
テレビの歴史検証番組でも当時の写真などは出てきますが、どれもモノクロ写真で、どこか「過去のもの」「違った世界」といった感覚を持つものです。
しかし、いくら昔とは言え、当時も空は青く、芝生は緑だったのです。
モノクロ写真のカラー化をすると、こういった当たり前の事実を再確認させられます。
今回ご紹介する「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」を使うと、モノクロの写真が鮮やかに蘇ります。
さっそく使い勝手を見てみましょう。
トップページにファイル選択ボタンがあるので、それをクリックし、カラー化したいモノクロ写真をアップロードします。
「色付け!」をクリックするとものの数秒で結果が表示されます。
今回は、港と公園の写真で試してみました。
港の写真です。まず空と水面に色が戻っている点に目が行きます。柵の色や船に関しても個々の持つ色が違うことがはっきりします。
続いて公園の写真です。
木々の鮮やかな緑が復活しました。
「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」は無料で利用可能です。
筆者の視点
「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」はAIのディープラーニング技術を利用したモノクロ写真のカラー化実験の一環として提供されているサービスです。
リンク先にある採用されている技術の概要説明でも触れられていますが、当ツールは既存のカラー化ツールよりもより本来の色合いに近い発色を実現できる点で、優位性があるとされています。
筆者が試した限りでは、若干淡い色使いだと感じました。
しかし、100年以上前の風景をカラーで体感できるのは感動に近い驚きがあります。
今回ご紹介した写真以外にも、日本で撮影された写真で試してみましたが、その際は「おおっ」と声が出てしまいました。
うまく色合いの再現ができない写真もあるので、1枚の写真ではなく複数の写真で試してみることをおすすめします。
個人的に気に入った写真は、街なかの写真よりも、風景のコントラストの強い海辺で撮影された人物写真でした。