プライバシーをさらさないビデオ会議を実現【Around】

サービスの詳細

リモートワークが標準になった現在、自宅からのビデオ会議参加はもはや特別なことではなくなってきました。

ただ、そうなると問題になってくるのが、スクリーンに映る画像の背景です。パソコンのカメラをどこに向けたらいいのか悩む方も少なくないのではないでしょうか？

この問題を解消するためにAroundが採った方法はバーチャルの背景ではなく、そもそも会議中に映る範囲を小さくすることでした。

こちらをご覧ください。

円形のアイコンが特徴的です。カメラに顔を近づければ、背景に映る範囲もより減少させることができます。

このアイコンにはフィルターエフェクトをかけることもできます。うまく使えばメイクの手間も抑えられるかもしれません。

現状、Aroundは30人までの会議に対応しています。（2021年2月現在、ベータ版なので仕様が変更される場合もあります）
車座にアイコンが配置されるのも面白いですね。

スクリーンシェアや画像のシェアにも対応しています。
その際はアプリの表示が円形のアイコンのみになるので、よりメンバーとの共同作業や共同閲覧がしやすくなります。

2021年2月現在、Aroundは無料で利用できます。
モバイルには対応しておらず、Windows、Mac、Chrome OS搭載機に対応しています。

筆者の視点

ビデオ会議市場に新たなプレーヤーが参戦してきました。
今回ご紹介しているAroundは、参加メンバーのアイコン化やノイズキャンセリングなど、リモートワークやゲームなどの共同作業により特化したツールです。

自宅からのチーム作業への参加がほぼ一般的になってきた現在、自宅スペースのオフィス化が進んでいます。
しかし、自宅内に書斎を持っている方は少ないのが実際のところではないでしょうか？

Aroundはカメラに映る範囲を必要最小限にし、フィルターのようなエフェクトを備え、またノイズキャンセリングにも対応することで、より生活感を排除した形でビジネスに向き合うことができるツールです。

ノイズキャンセリングに関しては、雑音の除去にとどまらず、同じ場所から複数の端末が参加してもハウリングを起こさないことを念頭に開発が進められています。
まだ完成には至っていないようですが、最終的には、オフィスにいるミーティング参加者が、会議室のようなところに集まらずとも各々のデスクで自分の端末で参加できることになるようです。
リモートワーク以外にもオフィスワークでも使い勝手がいいように開発されている様子が伺えます。

これからの進化が楽しみなビデオ会議ツールです。