10秒でサービスを説明
SoftEather VPNは、無料で利用できるVPNネットワークです。
筑波大学の研究グループが提供していて、その参加者(もしくはボランティア)のVPNサーバを通じてセキュリティを確保しながらインターネットに繋ぐことができます。
サービスの特徴
- 大学の研究の一環のVPN接続サービス
- 日本から海外・海外から日本のネットワークに無料で繋がる
- 商用展開されているものに比べると接続がやや不安定
サービスを勝手に評価
評価項目 | 評価 ★5点満点 |
使いやすさ | ★★★★☆ |
価格 | ★★★★★ |
目新しさ | ★★★☆☆ |
業務効率貢献度 | ★★★☆☆ |
知っててドヤれる | ★★★★☆ |
注) 当サイトの独断と偏見に基づいて評価しておりますので、参考程度と捉えていただきますよう予めご了承願います。
価格
無料
サービス提供会社
会社名 | 筑波大学 |
会社所在地 | 日本 |
サービスURL | https://ja.softether.org/ |
サービスの詳細
カフェや公共無線LANを利用する際、そのままお持ちのパソコンやスマートフォンを公開されているネットワークに繋げていませんか?
これでは、悪意を持った人から情報を盗み見されたり、不正アクセスを許してしまいます。
手軽にセキュアな環境を構築するのであれば、既に用意されているVPNネットワークに繋げることで、比較的安全な接続環境を手に入れることができます。
今回ご紹介するSoftEather VPNは、筑波大学の研究グループが運用しているオープンソースのネットワークで、無料で利用できます。
さっそく使い勝手を見てみましょう。
ホームページにアクセスすると、概要の説明がなされ、接続クライアントツールのインストールが促されます。
提供されているクライアントツールのメイン画面は以下です。
これは、クライアントツール上では仮想のLANカードと仮想のHUBをつなぎ、さらにSoftEather VPNが用意するサーバーからインターネットに接続するという仕組み(SSL-VPN)です。
SoftEather VPNは、 SSL-VPN を含め4種類の接続方法を提供しています。
- 接続アプリ利用の SSL-VPN
- OSのVPN接続プログラムを利用するL2TP/IPSec
- openVPN
- MS-SSTP
筆者の環境では、 SSL-VPN での接続不可だったので、L2TP/IPSecを試してみます。
Windows10であれば、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」から設定できます。
以下の画面で、新しい接続を構築します。
VPN接続を選択し、SoftEather VPNがホームページで公開しているサーバのアドレスを入力します。
接続アカウントとパスワードに関してはチュートリアルを参考にしてください。
接続が確立したら、VPNをOnにすることでいつでもつなげることができます。
筆者の視点
リモートワークが広まり、オフィス外で仕事をしていても、オフィス内と同等のセキュアな環境での業務が要求されるようになってきました。
情報漏えいの少ないネットワークの構築にはVPNの導入が有効ですが、そう簡単に導入できるものでもありません。
サーバー導入費用・システム導入費用・運用に関わる費用と実務など、なかなか手間とお金がかかります。
特に個人や小規模企業では導入に躊躇することもあるでしょう。
しかし、今回ご紹介したSftEather VPNであれば無料で導入できます。
大掛かりなネットワーク構築には不向きですが、個人利用や小規模団体での利用であれば、VPNのシステムの理解も合わせ、利用にはメリットも多いと感じます。
研究が主眼なこともあり、複数の接続手段を用意している点も好印象でした。
それぞれに特徴があるので、一通り試してみることをおすすめします。
サーバに関してはボランティアということもあり、常設ではないようです。
つなげる時々に応じて接続の可否・速度などが変わります。
その為、ビジネスでの常時利用には向きません。
都度、公開されているサーバリストの中からベストなものを選択し、接続設定をする必要があります。(息の長いサーバももちろんあるので、あらかじめ複数設定していればボタン1つでの接続も可能でした。)
サーバの拠点は日本がメインですが、アメリカや韓国、インドネシアなどにも設置されています。
お金はあまりかけたくないけれど、セキュアな接続環境を手に入れたい方におすすめです。